「京都アジャイル勉強会 アジャイル1日体験ワークショップ vol.2」を開催しました

京アジャ アジャイル一日体験カバー

当日は、台風接近中という状況にもかかわらず、ほぼキャンセルなく参加して頂きました。
ご参加頂いた皆様有難うございました!

イベントページ

http://connpass.com/event/7562/

開催理由

京都アジャイル勉強会Lightで行っていた「アジャイルサムライ」読書会(第2回目)の卒業イベントを兼ねて、一日アジャイル体験イベントを行いました。

また、アジャイルもかなり経験者が増えてきているかと思うのですが、京アジャの周りではまだまだ座学やプラクティスだけという方もいるため、少しでもアジャイルの素振り経験を増やすお手伝いができればという思いもありました。

概要

makedoという子供向けなんだけど大人も本気になってしまう工作キットを使用して、「宇宙基地開発」をプロダクトにして行いました。

詳細は、またやるかと思うのでここでは省くとしてw
1年前に行った同イベントから主催者が得たフィードバックを受けて、今回工夫した点を記載します。

前回からの変更点

ユーザーストーリーの作成

経緯

前回のイベントではユーザーストーリーの作成を各チームで行いませんでした。
理由は、ユーザーストーリーをINVESTな状態に持っていくのは、非常に時間がかかるため、アジャイル初心者で、しかも限られた時間内に当日初めて聞いた宇宙基地開発のユーザーストーリーをPOの意思をくみつつ作成するのは難易度高すぎると考えて、宇宙基地開発に必要なタスクを出して下さいということにしていました。
そのため、単なる作業リストが出来てしまいPOの価値に直接紐付かなかったため、別途時間を取ってやり直すチームが出てしまいました。

Try

今回は、ユーザーストーリーは事前に主催者が作成しました。
でも、一度は経験してほしいということで、各チーム一つだけユーザーストーリーを作成してもらうことで、少しだけれどもユーザーストーリー作成の素振りをしてもらうことにしました。

気付き

各チーム同じユーザーストーリーでプロダクトを作成してもらったので、出来上がったプロダクトに各チームごとの特色が出ていた。通常のプロジェクトだと、同じユーザーストーリーで複数チームがプロダクトを作るとか贅沢すぎて出来ないと思うので、プロダクトの比較をするという良い経験ができた。

事前に、各チームごとにPOとユーザーストーリーの中身や優先順位について話し合っていたため、第一スプリントから出荷可能なプロダクトが出来ていた。

ただ自分たちで作成したユーザーストーリーから着手したチームは、プロダクトについての理解が浅い状態で作成したユーザーストーリーだったため、そこにPOの意思が見えずに苦労していた。

ユーザーストーリーの内容に、チームとして理解できるているか(なぜ必要なのかを含めて)がスプリント中に混乱が起こるか起こらないかに、かなり影響するということを経験出来たのではないかと感じました。

完了の定義(Difinition of Done)の導入

経緯

前回のイベントでは、完了の定義を設けなかったため、スプリントレビューの際にチームがプロダクトオーナー(PO)からの質問にそれなりに答えられていれば、レビューOKという流れが何となく出来てしまいました。
そのため、終了時間が差し迫った後半のスプリントに作成したプロダクトの出来がちょっと雑になってしまう傾向がありました。

Try

その反省を踏まえて、予め用意したユーザーストーリー全てに完了の定義を設定しました。
POは、スプリントレビューの際に、この完了の定義を確認することで明確に完了と判断することが出来ました。

気付き

予め完了の定義を与えられているとチームはスプリント内に検証環境(デモ用に用意されたテーブル)に作成途中のプロダクトを持って行き、完了の定義を満たしているか自分たちでチェックを始めました。

これは、前回のイベントでは無かった行動でした。
完了の定義を設定し事前にチームに共有しておくことで、チームは作成途中のプロダクトを使って常に完了の定義をクリアしているかをチェックしながらプロダクトの作成を行っていました。

実際のプロジェクト開発でも、チームの成熟度に応じた完了の定義をチームで作成&共有することで、コミットされたソースコードの品質を一定に保つことが出来るということの擬似体験が出来たのではないかと感じました。

最後に

参加者の方に、振り返りを兼ねてコメントを頂いたのですが、その中でも
* プロダクトの内容が面白かった(社内でパクらせて下さいw)
* ユーザーストーリーのボリューム感がちょうどよかった
* 時間の関係なんだけど、前半のユーザーストーリーの作成までをもう少しじっくりやりたかった
などの意見を頂きました。
2回目ということで主催者側としては、1回目の反省点をフィードバックした内容に出来たかなと。
3回目を行うなら、ユーザーストーリーのところをもう少し厚めにできる工夫を凝らしたい。

当日の風景

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